スプロケット分解

先日突然チェーンソーがアイドリング状態でも刃が回転するという状態に陥りまして,困りました。おわり。
ではなくてw結局現場では対処できなかったので午後事務所に戻り原因と思われるスプロケットの分解を行いました。


これがチェーンソーのクラッチ部分。内側の遠心クラッチの部分が高速回転することでバネが伸び、外側のクラッチドラムと接してスプロケットを回しソーチェーンを回転させる仕組みです。アイドリング時にソーチェーンが回る故障によくある原因が、この遠心クラッチのバネが切れて常時クラッチドラムと遠心クラッチが接している状態になってる場合があるんですが、これはそんなことはないようです。
よくわからないけどとりあえず分解してみよう、ということで使う工具はこちら


クラッチを外す時に使う道具です。三つの突起を自動遠心クラッチの溝に入れ、六角レンチで回して外します。


もう一つはピストンの動きを固定するストッパーです。使い方はスパークプラグの代わりに入れるだけです。


結構固く締まってるので回すのも一苦労

こんな感じで取り外します。と同時に原因発見。


どうやらこの針金の破片が絡んでスプロケットが一緒に回ってしまっていたようです。
今の現場は風や雪で傾いた木を真っ直ぐに直すための針金がものすごく多いんです。結構注意を払っているんですが誤って切ってしまうことがあり、その時の針金がスプロケットに絡まり中に残り、何かの拍子に干渉し始めたようです。
この小さな針金だけで仕事ができなくなるんで、本当に気を付けて仕事しないとだめですね。