続・地下足袋とタイヤ

タイヤとタイトルにありますがもうタイヤの話はありませんw
さてさて地下足袋の話ですが、前回も書いた通り山仕事ではスパイク付きの地下足袋をはきます。
スパイク地下足袋と一言で言っても結構いろんな種類があって履き心地もメーカーによって結構違います。

これは木林士で普段使ってる普通のスパイク地下足袋。メーカーはACOことJAグループの全農クミックス。なんでもNHKの取材班も愛用してるとかしてないとか。スパイクがついてるだけのもっとも標準的な足袋です。鉄芯も何も入っていないのでつま先が動きやすく一番足裏の感覚がわかります。ただほんとにスパイクがついただけなのであらゆる面で防御力はゼロに近いです。足の上に丸太落としたりしたらスニーカーよりダメージはでかいですw
どんな地下足袋にも言えることですが防寒性は全くありません。冬の現場だと足先がもげるんじゃないかってくらい寒くて痛いです。なのに冬の作業の枝打ちでは登降機という足に取り付けて木を登る機械のサイズの関係でこの普通の地下足袋しかはけないという悲劇w
だた意外にもこの足袋はゴム引き部分が結構あるので多少の水溜りなら平気なくらいの防水性があります。



続きましては鉄芯入りスパイク地下足袋「山彦」。メーカーはSKDこと壮快堂。
つま先に鉄芯がはいっており足に物を落としても安心の安全設計なのはもちろんのこと、足袋の留め方がハゼではなくマジックテープなんです。ハゼって長く使ってると取れたりするんですが、マジックテープだとその心配がないんで良いです。しかもこの足袋(自分的に)最大の特徴はくるぶし部分を保護するクッションがはいっているところです!これは高評価です!山歩いてるとたまにくるぶしをぶつけるんですがこれが結構痛いんです。なかなかくるぶしを保護している足袋は見ないんですが壮快堂さん、いい仕事してますw
鉄心+甲ガード付きのものも同じメーカーから販売されていてこれまたなかなか他にない素晴らしい商品なんですが、こちらにはくるぶしガードが入っていないんです。ぜひ入れてほしいですね!
安全性重視の鉄芯入り地下足袋ですが欠点もあります。人にもよりますがつま先が固いため斜面を下るとき指先が圧迫され痛い場合があります。僕は痛くなかったんですが、やっぱ圧迫されてたんですね、指の爪左右ともにすべて剥がれましたwもちろん今は生え変わって元通りです。元に戻ってからは剥がれることないんで体が適応したんですかね、人体の神秘です!ちなみに鉄芯入り足袋履いてて爪剥がれた人は周りでは僕しかいなかったんで、全員がそうなるわけではないのでご注意を。たまに履く程度だったり緩傾斜地での作業ならこれはおすすめかなと思います。履きなれていないと地下足袋のハゼつけるのにも時間かかりますし。

まあ長々と書いてしまいましたが、山仕事って地下足袋ひとつであれこれ考えちゃう仕事なんだなってことが伝われば幸いです。wほんとはまだまだ書き足りないですがwそれはまた別の機会に。