山仕事もいろいろ!

山の仕事と言って、単純にチェンソーで木を伐採したり、下草を刈ったり、枝打ちをする事は想像できますが、その他にも、いくつかの仕事があって、その1つに山の測量があります。
山は、大きくひとつに 見えますが、杉、檜、の人工林は個人の山主が多く、(檜原は)山の中は、尾根や、くぼ地でその所有者が分かれています。

測量は基本、2人1組で行います。
簡単に説明・・・
まず、基準点を境界の端に決めコンパスを設置し水平をとります。次にコンパスに付いたスコープを覗いてその先を先行しているポールを見て方位と、傾斜角、を読みます。あとは、ピッキョリと言う距離を計る機械で斜距離を計測して、次の基準点(先行しているポールの位置)に移動する。
これを繰り返して山を一周します。最後は始めの基準点に戻り終了。山の面積をだします。


最近は、山主さんも高齢化が進み、自分の山へ行く機会も少なくなり、また家族や、子供に山の所在地(境界)が伝わらず、山の境界線が解りづらくなっています。
山を持っている人達は是非とも自分の山へ行ってみましょう。
もしかしたら、山で木林士に出逢えるかも! 井上でした。

基準点にセットして水平をとります。


写真奥の赤い人が、ポールを持ってコンパスを先行し、次の基準点を決める人。
写真だと解りづらいけど距離は約25M前後です。



隣の山主との境界を示す境木に巻かれたヒモ


写真は、距離を計測するための機械。”ピッキョリ”
一応75Mまで計測できる。けど、やった事は無い。