山仕事

kirinzi2010712011-01-11

今年初の現場は植林されてから手入れがされてこなかった山です。
木を伐る事は環境破壊と思われる事もありますが、森林は人の手が一度入ってしまうとある程度手入れをしないとあれてしまいます。
結果的に森林の保水力が減り、根が十分にはれなくなり地滑りを起こしやすくなります。(一般的に)

また日の光がとどきにくいため光合成が出来なくなります。
光合成が出来ないと言う事は二酸化炭素の吸収も減る事になります。

これからの季節、花粉症で大変な方もいると思いますが花粉症も山の手入れ不足が原因のひとつとされています。
しかし間違った手入れをすると森林を破壊してしまう事もあります。
去年の新聞に載っていたのですが、作業道を山に入れて手入れをしたところ、雨が降ると山の水と土が大量に川に流れ出て下流域の水が数日間濁りがとれなくなったそうです。
山仕事は環境を守る事にも破壊する事にもつながります。
仕事始めの現場がこんな現場になったのも何かの縁と思い、きこり目線だけでなく色んな角度から森林・木と向き合えるように、エコがエゴにならないようにしたいと思います。

『木林士』水出